相続・親族間の問題

遺産分割

亡くなった親や親族が残した財産の分け方について話合いがうまく行かない。

親や親族が亡くなり,その遺産の分け方について相続人の間で話合いがつかない場合には家庭裁判所の「遺産分割調停」で遺産をどう分けるかの話合いをすることができます。

調停では,遺産の分け方を話し合う前に相続人はだれか?(相続人の範囲の確定),遺産は何があるか?(遺産の範囲の確定),遺言書はあるか?(遺言書の存否,有効無効)などを確認する必要があります。遺産の分け方としては現物分割,代償分割などがあります。

調停では,当事者双方から事情を聴いたり,必要に応じて資料等を提出してもらったり,遺産について鑑定を行うなどして事情をよく把握したうえで,当事者双方の意向を聴取し,解決案を提示したり,解決のために必要な助言をし,話合いを進めていきます。

遺産をどう分けるか調停で話合いがまとまらず不成立になった場合には,自動的に家事審判官(裁判官)が,一切の事情を考慮して,審判をすることになります。

遺留分減殺請求(いりゅうぶんげんさいせいきゅう)

遺言によって亡くなった親の財産を1人の兄弟だけがもらうことになってしまった。

遺留分とは,一定の相続人に,法律上取得することが保障されている相続財産の一定の割合のことです。遺留分減殺請求とは,遺留分を侵された相続人が,生前の贈与や遺言で財産をもらった人に対し,遺留分の割合に応じて亡くなった人(被相続人)のものであった不動産や金銭などの返還を請求することです。遺留分は被相続人の親,子供,配偶者にはありますが,兄弟姉妹にはありません。

当事者間で話合いがつかない場合,遺留分の権利のある人は家庭裁判所の調停手続を利用することができます。
調停が不成立になった場合は遺産分割調停と違い審判には移行しません。

離縁

養子縁組を解消したい。

養子縁組をしていた子に対して,又は親に対して養子縁組解消についての調停を家庭裁判所に申し立てることができます。

扶養

兄弟間で誰が老親の面倒をみるか,生活費を負担するか話合いがつかない。

直系血族(子,親など),兄弟姉妹は互いに扶養する義務があります。扶養を要する者(扶養権利者)から扶養義務のある者に対し,扶養権利者の引取や扶養料の支払等を求める調停を家庭裁判所に申し立てることができます。

親族間紛争

親族間でのトラブルを解決したい。

親子,兄弟姉妹,同居家族など親族間の感情的対立や親等の財産の管理に関する紛争等が原因となるなどして親族関係が円満でなくなった場合に,元の円満な親族関係を回復するための話合いをする場として,家庭裁判所の調停手続を利用することができます。